需要の増える介護を狙おう
今、正社員での採用を狙うのであれば介護に関係する仕事は最も狙い目かもしれません。なぜならば現在も既に介護に関連するビジネスやサービスは需要に対して供給が全く足りてないために、介護難民と言われる高齢者が発生している状況です。そのために介護の仕事では少しでも人材を多く集めてサービスの供給力を確保しようと正社員の採用にどこも積極的に取り組んでいるからです。ちなみに介護に関係する仕事は資格が必要な場合が多いのですが、無資格でも資格取得に向けて勉強中であれば採用されることは十分ありますし、資格取得に向けて働きながらサポートを受けられる場合も多くあります。また、これまでは介護の仕事は労働条件が悪いいわゆるブラック企業が多かったのですが、人材採用に力を入れる介護事業所が増えて行く過程でおのずと改善されて来ているようです。
今でも人材の確保に向けて採用意欲の高い介護業界ですが、今後はますます人手が足りなくなり、多くの人材が採用されていくと言われています。それというのも日本は今、加速度的に少子高齢化が進んでおり、介護サービスの対象者となる高齢者の方の人数が凄い勢いで増えているからです。基本的に65歳以上の方を高齢者と呼び75歳以上の方を後期高齢者と呼ぶのですが、現在は1500万人ほどの後期高齢者の人口が2025年には2200万人ほどになると言われています。また、当然介護サービスの利用頻度は65歳から74歳までの高齢者の方よりも、75歳以上の後期高齢者の方の方が多くなります。
ここまで介護業界で人材採用の需要が高まっている背景には、自宅で家族が高齢者を介護するこれまでのモデルに限界が出てきているためとも言われています。介護離職やそれに伴う生活の困窮がニュースになることがありますが、身体の弱った高齢者を自宅で介護するというのは非常に大変で、とても仕事と両立できるようなことではありません。そしてこうした介護の重い負担が有名になってきていること、またそもそも家族と同居している高齢者の人数が減っていることなどから、これまでのように自宅介護が介護全体で中心的な役割を果たすという従来のモデルは、早晩破綻する可能性が高いのです。そしてその場合、介護が必要な高齢者の方は集団で施設に入居して24時間体制の介護を受けることになりますので、より介護に関する人材の採用は活発になることでしょう。特に今後は少子化も進んでいくため、今後もこの傾向はますます顕著になっていくものと思われます。
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介護の世界でキャリアアップをしていきたいと思っている場合は資格の取得が必須になります。まずは介護職員初任者研修の修了から始め、徐々にステップアップしていくと良いでしょう。始めのうちは介護サービス利用者の身の回りのお世話がメインの仕事になりますが、上位資格になるほどそれ以外の仕事の割合が増えていきます。
一般的に他業界の仕事では幹部になれるのは40代以降となるでしょう。しかし国際競争の激しい製造業界は若い幹部が現場を率いる力強い体制の構築を目指しており、30代で課長などの幹部職に登用される可能性があります。出世意欲の高い野心的な性格をした人に向いた業界と言えるでしょう。